2018年2月21日水曜日

【残りものに福】②残り物哲学

こんにちは。
スタンピン・アップ公認デモンストレーターの田中知子です。

私事ですが、1年半くらい前から
俗にいう断捨離というやつをやっています。
その影響で、クラフトシーンにおいても
「捨てるマインド」が定着したように思います。
(お道具は最後の砦ですが・・)

整頓の苦手な私には、捨てるのが一番早いお片付け。
それまで小さな端切れペーパーも捨てないで
後生大事に取っていましたが
バンバン捨てられる人になりました。
今まで捨てられなかったものも
ごっそり捨ててスッキリ!

・・・実はそれでも、残り物を使いたくなる時があるんです。
捨てられる人になったのに
私はなぜ残り物に執着するのだろう。
残り物クラフトの魅力って?
ちょっと立ち止まって、考えてみました。

残り物を利用すると
偶然の巡り合わせによって
自分の意思を超えたものが出来る楽しさがあります。

この3つのパーツは、
たまたま残り物箱の中で近くにあったので
なんとなく合うかなーと取り出してみました。
別の作品のためにパーツを取った後、
サイズなど変えずにそのままの状態です。


これらに合いそうなカードストックを持って来て
重ねたり並べ変えたりしているうちに
こんな風にピッタリ重なることを発見。
こういう偶然、さらに嬉しいです。


ブルー+ハートをコーヒー柄のペーパーに重ねてみたら
ほんの少~し、コーヒーカップの穴の方が大きかったので
それを隠すべく、麻のリボンを加えました。
カフェのオーナー様に贈ったカードです。



写真では見えにくいのですが、
ハートのペーパーの右肩辺りに
エポキシ―シェイプ・グリッター&クリアを
2粒、ぽちぽちっと貼っています。


透明なので何にでも合い、
丸ぽちだけじゃなく滴型もあるので
これからの季節、活躍しそう。

ダイカットのネガって、それだけだと
いかにも使用後って感じが漂っていますよね。
でも、それぞれが協力してその使用感が消え、
まっさらな紙からはきっと生まれなかった
何かが出来るのが面白い。

さらに、こんなのもう使えないよね、と
世間からは見捨てらるレベルのものが
復活するのも嬉しい。

私が、残り物に執着する理由はこれかな。
アジアなどの路上マーケットで
ちょっと気に入った服を見つけた時の気持ちに
似ている気がします。

お気に入りのショップで素敵な服を見つけるのは当たり前。
路上マーケットの、箸にも棒にもかからないような
山の中から見つけた方が嬉しい、みたいな。
そんなくだらない事を考えながら作ったカードでした。

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